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一昔前、広報は人気の職種で何年か上位にランキングされていた。PR業界は以前から女性の比率が高く、その様な土壌に加えTVなどで女性の広報担当者が取り上げられる機会が増え、“華やかな職種”と映ったのが上位にランクされた要因だろう。しかしイメージと現実が違ったのか、転職を繰り返す人も多く、人材の流動性が高いのもPR業界の特性である。

では何故PR業界では人材の流動性が高いのか。

最初に挙げられるのは、広報業務に対する誤解だ。広報の仕事は決して華やかなものではない。企業広報は黒子、PR会社は黒子の黒子である。決して自分自身にスポットライトが当たることはない。自身にスポットライトが当たる可能性があるのなら、その機会を他の社員に充てるべきであろう。就職や転職をする前に、その点について十分に理解することが重要である。華やかさを追求したいのであれば、広報関係ではなく広告代理店の方が間違いなく向いている。

次に挙げられるのは、やはり社員の育成の問題であろう。PR業界は若手が多く、私の様な身体で覚えるという感覚はもはや通用しない。PR会社の中には、一定期間が過ぎると強制的に担当を替え、出来るだけ多くの経験を積ませようと努力をしている様だが、その様な取り組みは極一部であり、社員のスキルアップをどうするかは今後大きな業界の課題であろう。

最後に挙げるのは、スキルアップの大きな勘違いである。これまでやってきたことを誇張し、新たなる環境を求め、転職を繰り返している人は、少なくとも私は評価を下げる。何故なら、課題解決力がないということと、前の会社での良い部分を見つけられていないからだ。恐らくこの様な人たちは、転職することで前の会社の課題はクリアされるだろうが、直ぐに新天地での悪いところを見つける。広報は環境依存型で後ろ向きな人間には出来ない。「何をやったかを誇張する」のではなく、「やったことから何を得られたか」を理解できない人は、一生転職活動をしている様でならない。

広報94箇条 スキルアップに環境は関係ない

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