広報100箇条

広報実務にヒントとなるノウハウを紹介していきます。 広報力向上に少しでも寄与できれば幸いです。

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露出には理由が必要

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広報担当者は、少しでも確実に、少しでも多く報道を勝ち取るために、ニュース性を向上させようと日々努力しているだろう。勿論その努力は必要であるが、目先を変えて“何故メディアは報道するのか”という記者の目線で広報素材を検証することも必要である。

例えばプレゼントパブリシティ(略称:プレパブ)という広報手法がある。新聞や雑誌などにあるプレゼントコーナーに、自社の商品やノベルティグッズを無償で提供する代わりに、掲載してもらうというものだ。お金を払い枠を買う訳ではないため、掲載するか否かは記者の判断に委ねることになる。

発信者側の理屈からすると、お金ではないがモノを提供している、高価なものをだしているのだから掲載されて当たり前と思うのだが、数多く集まれば当然のことながら記者は取捨選択をしなければならない。そこで選ばれるモノは、記者(媒体として)が掲載し易いものが選ばれる訳だ。では記者はどういう基準で判断しているのだろうか。

大前提は、読者層にマッチしているか否か。高価なものであっても読者層にそぐわなければ見送られる。そして“今”掲載する理由があるか否かである。例えばこの時期“インフルエンザ対策グッズ”は掲載し易いし、2-3月であれば新生活応援グッズも特集を組むし、出し易い。当然制作リードタイムを考慮したタイミングでリリースは出さなければならない。モノなどが良くても、時期がギリギリの場合、読者からクレームがくる懸念があれば掲載を見送る。またキャンペーンや企業活動の延長にあるものであれば尚更掲載し易くなる。

要は、如何にモノが良いかを訴求するだけでなく、記者側の立場になって考えることが必要であるということ。記者が社内で、“何故これを掲載したのか”をきっちりと説明できる様に仕立てていくことが重要である。

広報95箇条 報道側の立場から広報素材を検証せよ

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シルバーウィークに学ぶ広報手法

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今年の9/19から/23まで、土日に祝日3日を加えて5連休となる。誰が名付けたか解らないが、これを「シルバーウィーク」と呼ぶようだ。春のゴールデンウィークに準ずる大型連休と言う意味であろう。ではこのシルバーウィークから何が参考となるのだろうか。
ここから学べることを3点下記したい。

まず第一点は、単なる連休に名前を付けたこと。これにより、単なる連休の「浸透策」と「経済効果」が期待できる。この様に期間や日に名前を付けると言う手法は、古くから使われている。

ご参考:今日は何の日カレンダー

例えば7月10日を「納豆の日」などと語呂合わせで設定しているものが多い。一度、自社の商品サービスなどで関連のありそうな日がないかを検討してみては如何だろうか。

次に挙げるのはキャンペーンとしての活用だ。例えば媒体に商品などを提供し、記事を掲載してもらうプレゼントバブリシティという手法がある。しかし、商品を単に提供するだけでは載らず、載せるための理由が必要である。その際、連休に関連する商品を持っている企業が、“初のシルバーウィークを記念して”プレゼントとなれば十分理由となる。

最後に挙げるのは、調査発表である。初のシルバーウィークをどう捉えているのか、実際に過ごしてみてどうだったのかと言う検証、そして経済効果などの影響についてなど、切り口は幾らでも出てくる。

しかしどれにも言えることであるが、自社や製品サービスとどれだけ関係があるのかと言う視点を忘れてはならない。単に切り口としてだけ使うだけなら、メディアから“売名行為”や“胡散臭い”と思われるだけであろうし、また報道されたとしても社名が出るだけで特にそれ以上の効果が望めない。どれだけ自社に結び付け、深みを帯びたものにしていくかが重要なポイントである。

広報87箇条 人のものを自分のものにする発想を身につけよ


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