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専門紙誌を除き、企業担当の記者は若手が多い。“うちの会社には、若い記者しか来ない”と言った社長もいたが、業種ごとで担当分けをしているため、単に規模などで担当を決めているわけではない。記者が若いからと言って卑下する必要はない。また良くある話であるが、取材時に上から目線になる必要も全くない。

企業担当記者は若い上に、担当替えのサイクルも早い。そのため、着任早々は知見が浅い。以前こんな話を聞いたことがある。新任記者から取材依頼があり、社長取材を実施した時のこと。その取材対応会社の基礎的な知識も乏しく、対応していた社長が激高したのだ。さてここで問題だが、誰が悪いのか?

まず激高した社長。取材は会話の内容はもちろん重要だが、雰囲気、目線、態度、話し方、言葉づかいなどが非常に重要になってくる。何故ならば、嘘をついてないか、どういう人間性なのか、何かネタなどを隠してないかと記者は常に探っている。感情的になるということは、容易に不利な情報を提供していることになる。敢えて怒らせてコメントをとる場合もある。コメントしてしまえば事実になる。メディア対応という点で失格だ。

そして記者の勉強不足は否定してもしょうがない。新任なら情報が少なくて当然だ。その前提で取材対応するのだから、広報担当者は社長に会わせる前にレクチャーをしておく必要がある。その際、メディア向け会社案内を作成しておくとよい。自社のことだけでなく、業界情報やその中での位置づけなど明記されていると記者にとって助かる内容だ。また業界の専門用語などの解説などあれば、バイブルにもなる。きっと新任で心許ない記者は恩に感じるだろう。リレーション構築していく上で大切な一歩だ。

そして忘れてはならないのは、新任記者と言えども、競合の社長や役員、銀行などあらゆるところに取材に行っているということだ。情報発信だけが広報ではない。記者は貴重な情報源である。しかし競合にも情報が流れる可能性もあることは十分理解しておく必要がある。

広報41箇条 新任記者は大事にすべし


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