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日ごろ広報業務に関する相談の中で、発表手法に関する相談が一番多い。中でもリークを検討しているというケースが少なくない。前に「1社に情報を流したら“リーク”は大間違い」にも書いたが、余りリークという言葉を安易に使って欲しくないという思いもあり、ここでデメリットも含めて整理しておきたい。

まず大事なことは、如何にリークをするか否かではなく、その発表案件の最大の効果を得られるためにどうするかを検討することである。つまり最大効果は、リリースの一斉配布、或いは記者会見などを行い、全媒体と言わずともより多くの媒体が、ストレート以上の表現で報道することである。まずここに持っていくために最大限努力することが第一段階であろう。

ではまずメリットから。簡単に言うと、1社だけに情報を流すことで、大きく好意的(ストレートかそれ以上)に取り上げられる可能性が大きいことである。前向きな発表案件のみならず、発表できるタイミングの前に、中途半端な情報やマイナス論調で報じられている際にも沈静化や論調修正などにも有効である。だが、タイミングなどを間違えれば、逆効果になる場合もあるので要注意でありあくまでも慎重に対応せねばならない。

そしてデメリットは、露出数が減ることだろう。勿論、ニュース性によっては、第一報のあとに、各社報じるケースも多々ある。しかし懸念するのは、場合によっては他の媒体を敵に回すこともありうることである。そして個人的な見解であるが、何でもかんでも1社に流して表面的な効果的報道を得ることが一番良いと思い込み、ニュース性の最大化という努力をしなくなることを危惧する。広報担当者は、発表案件の都度、的確にニュース性を評価し、その案件で最大効果を得られる発表手法等を選択しなければならない。マスコミから見た自社の置かれている状況は刻々と変化する。その中で冷静に手法やタイミングなどを判断することが求められる。安易に“とある役員からの指示”ということで判断するのはあってはならない。

広報77箇条 リークが全て効果的と思うべからず


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