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「君はサラリーマンだろう、俺の指示に従え!」「いや、それはできません」。これは企業の広報担当者であった頃の私と社長との会話である。多少極端かもしれないが、これを単に無謀な会話と思うか、広報担当にはそう言う時もあると思うかで、広報業務に対する“想い”が解る。ではサラリーマンである広報担当者が社長とぶつからなければならないケースとはどういう時か。

本来広報は経営の一端であり、経営トップと立場的に対立するものではない。しかし広報的視点が常に経営判断の中で優先される訳ではないのも確かであり、時に経営陣と観点が分かれる場合がある。経営者も色々で、営業畑や技術畑出身者で特徴がある様に、広報畑出身者が経営トップに数多くなれば状況も変わってくるとは思うのだが…。

経営トップと意見が対立するケースで特に多いのは、有事の際の広報対応ではないだろうか。双方とも会社を守りたいと言う想いは同じだろうが、守るために「情報を出し渋る」「情報を開示する」という意見で割れるのではないだろうか。また同じ情報を出すにしても、タイミングや出し方によっても結果が大きく変わってしまうのも広報の怖さである。それを実務感として理解しているのは、社内の中でも広報担当者でしかない。加えて有事の際に社長にアドバイスができるのは、広報担当でしかないというのも確かである。

一般的に経営トップに異を唱えるのはタブーとされるだろう。しかしマイナス情報の素早い対応、マイナスイメージの社長への直言など、社会とのパイプ役である広報担当者は時として社長にNOと言える、言い難いことを言える存在でなければならない。

広報75箇条 NOと言うことも広報の仕事と認識せよ


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