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一昔前、“顔の見える経営”という考え方が流行ったかと記憶している。その御蔭か、各社web上に社長の顔写真やメッセージを掲載しているところが非常に多くなった。加えて社長ブログなるものも登場し、会社の代表であり、顔でもある社長の発信が浸透しつつある。
では何故顔の見える経営が大事なのか。

答えは簡単である。誰が、どんな人が言っているのか解らない言葉を信用するだろうか。どんな人が作っている、行っている会社なのか見えない会社のモノやサービスに信頼を寄せられるだろうか。企業は広報活動のみならず、あらゆる情報発信を行っている。その発信元を明確にしなければ信憑性が得られないということだ。

もうひとつ、広報の根本的な考え方の一つに、“情報開示に対する姿勢”というものがある。社長が積極的に顔を露出している企業には、情報開示に対する積極性がみられる。加えて責任の所在を明確にするという要件も満たしている。
しかし、誰が、どんな人がやっているか解らない会社には、情報開示に対する姿勢も消極的に見える。有事の際も逃げられそうだ。社長が単なる引っ込み思案であったとしても、周りからすれば何か理由があって表に出てこないのではととられる可能性は少なくない。社長は公人であるのだから、気乗りしないという考え方は受け入れられない。

またあるアナリストにこんなことを聞いたことがある。“社長の話よりも、次世代を担う開発者などの若手社員の声を聞きたい”と。社長にはいつでも会え、記者と違い中長期的な視点で企業を判断するアナリストという特殊な立場の考え方かも知れないが、社長だけ露出していればステークホルダーが満足するという時代は、そう長くは続かないのではないだろうか。

広報51箇条 経営陣の露出は最低限と認識せよ!


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