広報100箇条

広報実務にヒントとなるノウハウを紹介していきます。 広報力向上に少しでも寄与できれば幸いです。

謝罪会見

誰に謝る記者会見

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近年テレビなどで謝罪会見を見る機会が非常に増えたと感じているのは共通の認識ではないだろうか。原稿棒読みの説明、時間切れまで事務的に淡々と会見が終わるのを我慢している者、感極まって泣いて詫びる経営者、質問が途切れないのに強引に引き上げるなど、さまざまな映像が目に飛び込んでくる。

しかし残念ながら謝罪の意を感じられるものは多くない。

まず何故謝罪会見が増えたのか。これは単純に偽装や事件事故などの不祥事の案件が増えた、或いは報道側の取材力が向上したという理由では納得がいかない。恐らく、単純に謝罪すれば良い、早期に謝罪してしまえばその後追及されなくて済むという安易な考えが浸透しているせいではないだろうか。実際、如何にも安易な考えで謝罪会見に臨み、なおさら企業価値を下げているところも少なくないと感じている。

そして謝罪の意が感じられないのも前述の様な、如何に会見をこなすかとしか考えてないからではないだろうか。会見場にいる記者に対して表面的に謝っているとしか思えない。謝罪は本来、被害者にするものであり、意思表示として大事なのは、それに加えて“二度と起こさない決意”ではないだろうか。

会見時のポイントを抑える、会見の流れやメディア対応のテクニック、第三者からの視点などのアドバイスをPR会社に頼るのも一つの手ではある。これがあるなしでは結果に差があると言えるが、それに頼り切ってしまうのも謝罪の意が伝わらない原因でもあろう。不器用であっても、謝意や今後の決意を伝えることに注力する方がまず重要である。

記者は、「仏を作って魂入れず会見」だと、魂が入っていないことを報道する。早期に会見を開き、火消しをするとの思いが、本当の有事を招くことを認識すべきであろう。

広報92箇条 謝罪の本質をまず考えるべし


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草なぎ剛氏にみる危機管理広報

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2009年4月23日未明、赤坂の公園で酔っ払いが騒いでいると近所の住民から通報を受け、SMAPの草なぎ剛氏が現行犯逮捕された。今回の一連の事件に関しては、ネット上でも賛否両論、連日賑わっていた。ここで一連の逮捕劇について検証しようというのではない。単に広報的な視点で見た場合に、参考になればとの思いである。

まず第一点。誰しも酒を飲めば酔っぱらう。前夜深酒をして無事帰宅したものの、どうやって帰宅したか記憶にないという経験はないだろうか。ましてや20代、30代という若い頃であれば、その様な記憶もあるだろう。問題なのは、なぜ誰しも起こりそうな事象なのに、ここまで騒がれたかだ。一番大きな要因は、当事者が人気アイドルグループであるSMAPの草なぎ剛氏であったからであろう。他の要因についてはここでは話がそれるため割愛する。大事なのは、誰しもあるようなことでも注目度が高ければ、ここまで連日マスコミのみならず、ブログ等のネットでも騒がれてしまうということだ。別に有名でない企業は安心して良いということではないが、上場企業や大手○社と呼ばれる企業は特に些細なことでも注意を払う必要があるということだ。

次に言えるのは、論調の傾向だ。確かに無責任な行動との批判もあった。逮捕されたのだから当然であろうが、にもかかわらず擁護発言が目立ったことだ。これは日頃の心掛けと言わないまでも、印象が影響したと言える。やはり危機管理広報が重要という風潮があるが、大事なのは普段からの姿勢であると言える。

そして一番印象深かったのが謝罪会見である。釈放された日に、謝罪会見を行っていることも評価の1つであるが、弁護士同伴の会見にもかかわらず、常習性など不利になるような内容であっても、自分の言葉で誠意をもって対応し、謝罪したことが印象的であった。

ただ残念だったのは、所属事務所の報道規制である。テレビの生中継や、インターネットなどでの映像や画像使用のNGを出したようだ。マイナスの情報を出したくない気持ちも解らなくはないが、隠す、抑えようとするとメディアはその逆をいく。広報の対応如何によっては、事実に関わらず論調さえも簡単に変わってしまうことを心に留めておく必要がある。

広報34箇条 有事の際は誠意ある対応が基本

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