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コーポレートブランディングには莫大な費用が掛かると思ってはないだろうか?有名なデザイナーを雇い、ロゴやWeb、会社案内などあらゆる制作物のデザインを一新し、紙誌への広告やCMなどを展開する。極めつけはマスコットなどのキャラクターグッズの登場だ。確かにこれらを継続するには億単位の費用が掛かるだろう。では莫大な費用を捻出できない企業などは、コーポレートブランディングは出来ないのか?

前述のような施策を講じれば、自身が描くイメージの訴求は出来得るだろう。その上インパクトも大きく、認知度が上がることは間違いない。しかし問題が2つある。“浸透には継続が必須”であることから一時費用のみならず、ランニングでも費用がかさんでしまうため、なかなか継続できない。一瞬大花火を上げてすぐに消えていった企業は少なくない。
そしてもうひとつの問題は、これらは視覚に訴求するものであって、想いなどまでは伝わらないことである。想いなどを伝え、理解を促すには、インパクトは小さいだろうが、広報活動を継続していく必要があるだろう。なにもVI(Visual Identity)などを否定するつもりはない。役割の違う両者が必要だということだ。

また忘れてはならないのは、情報発信ツールはマスコミやWebなどの情報ツールだけではないことだ。マスコミは、接することのできる社長や広報担当からその企業をイメージする。しかし殆どの一般消費者は、店員や営業マン、電話オペレータを通じてその企業に対するイメージを抱く。いくら良い広告やCMを打ち出し、店舗や問い合わせに誘導できたとしても、対応如何によってはあっさりとそのイメージを覆してしまう。逆に言うと、CMなどの大花火を上げなくとも、社員教育などによりブランドは構築できるということだ。

インパクトを与える、良く見せるのがブランディングではないはず。電話や接客の仕方など、いま出来ることを地道に継続的に取り組んでいくことが、確実なブランディング手法ではないだろうか。

広報42箇条 お金を掛けるのがブランディングではない


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