凡そ半年前、おそらく十数年ぶりに映画館に足を運んだ。国内外の数多くの賞を総ナメにする前からなぜか興味を持ち、DVD化を待てなかったのだ。映画「おくりびと」(英題:Departures)は、なぜヒットしたのか。映画には正直かなり疎い方だが、広報的に参考になることがあればとの思いで検証してみる。
まずヒットの最大の理由は、国内外の多くの賞を受賞したからであろう。日本アカデミー賞10部門、ブルーリボン賞(主演男優賞)や、海外でもアカデミー賞(外国語映画賞)、モントリオール世界映画祭グランプリなど、国内10、海外6の受賞とそうそうたるものだ。詳しくはこちらwikipedia ではなぜここまで評価されたのか。
私が注目したのは2点。ひとつは誰しも関心のある“死”をテーマに取り上げたこと。そしてもうひとつは、日本人ですら知り得なかった職業、“納棺師”に焦点を当て、真の聖職と思える様に見事に描いたことである。死の尊厳という誰しも関心を持つテーマと、日の目を浴びていなかった納棺師と言う新たな切り口の融合がヒットした要素ではないだろうか。どちらかが欠けていても昨今の様な評価は得られなかったであろう。
広報担当者が広報素材を発掘した際、如何にニュース性を向上させるかは最大の関心事である。その際、単に奇をてらった新たな切り口を出せば良いと言う訳ではなく、今回の様に誰しも関心を持つものと関連付けをさせることが重要である。単に新たなサービスの特長を訴求するのではなく、それにより生活などがどの様に変わるのかという視点が重要である。
余談ではあるが、折角映画館に出向いたが、余り感動は得られなかった。もし納棺師の美しく細やかな作法を初めて見たのだとしたら相当な感動が得られたはず。TVでの宣伝のし過ぎは如何のものかと思わずにはいられない。
広報43箇条 複数の要素を関連付けよ
クリックをお願いします。
まずヒットの最大の理由は、国内外の多くの賞を受賞したからであろう。日本アカデミー賞10部門、ブルーリボン賞(主演男優賞)や、海外でもアカデミー賞(外国語映画賞)、モントリオール世界映画祭グランプリなど、国内10、海外6の受賞とそうそうたるものだ。詳しくはこちらwikipedia ではなぜここまで評価されたのか。
私が注目したのは2点。ひとつは誰しも関心のある“死”をテーマに取り上げたこと。そしてもうひとつは、日本人ですら知り得なかった職業、“納棺師”に焦点を当て、真の聖職と思える様に見事に描いたことである。死の尊厳という誰しも関心を持つテーマと、日の目を浴びていなかった納棺師と言う新たな切り口の融合がヒットした要素ではないだろうか。どちらかが欠けていても昨今の様な評価は得られなかったであろう。
広報担当者が広報素材を発掘した際、如何にニュース性を向上させるかは最大の関心事である。その際、単に奇をてらった新たな切り口を出せば良いと言う訳ではなく、今回の様に誰しも関心を持つものと関連付けをさせることが重要である。単に新たなサービスの特長を訴求するのではなく、それにより生活などがどの様に変わるのかという視点が重要である。
余談ではあるが、折角映画館に出向いたが、余り感動は得られなかった。もし納棺師の美しく細やかな作法を初めて見たのだとしたら相当な感動が得られたはず。TVでの宣伝のし過ぎは如何のものかと思わずにはいられない。
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