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昔から“マスコミに売り込む”という言葉がある。恐らくメディア対応などの広報活動を行っていない会社に対する言葉であり、何もしないよりはニュースリリースなどをしたててマスコミにアプローチしていこうという意味であろう。これにはなにも異論はない。正論だろう。しかし既に広報活動を始めている方で、この“売り込む”という言葉の意味を勘違いされている方がいるようだ。

記者が嫌がる広報担当者にこんな人がいる。ニュース性がない、書き様がないのに記事化を執拗に迫る。女性の魅力を遣ったアプローチや書くと言ってくれるまで帰らない、泣き落としなど。これはゴム紐を売るには効果的な手法かもしれない。まさに“売り込み”である。

本当に記者と信頼関係を構築できれば、記者からも付き合う価値があると思って頂ければ、偶には“頼んますわ!”は有効だろう。しかし初対面やリレーションを構築できていない記者に前述の様な対応をとったとしたら記事にはされないばかりか、長い目で見た場合でも逆効果だ。本当にニュース性が高いネタを持っていっても、“また来たか”という第一印象を植え付けてしまう。要注意だ。

そしてもうひとつ大きな勘違いをされているケースがある。それは “あくまでも記事を書くのは記者である”ということを忘れているケースだ。記者は“嘘をつかれること”と“書かされること”を非常に嫌う。幾ら熟考した完成度の高い切り口、記事案でも、このまま書いてくれというのは、アプローチ手法として間違いである。大事なのは、記者に“関心を持ってもらい”、“書く気にさせる”ことである。良い企画と思っていても、記者の領分に土足で入り込めば、ただの押し売りと変わらないのである。

広報50箇条 あくまでも記事を書くのは記者である


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