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広報担当者なら誰しも自身の発信する情報は、出来るだけ多くの人に伝えたいもの。1万部よりは10万部、10万部よりは50万部、100万部の媒体とコンタクトする際に力が入るだろう。取材依頼があった際、発行部数は対応可否などの判断基準にも影響しているのではないだろうか。しかし単に発行部数などで安易に判断して良いものだろうか。

確かに同じ媒体種類であれば、少しでも部数が多い方が効果はあるだろう。しかし、読者層は媒体により違うことを頭に入れておかなければならない。そのことも含めて判断しなければならないのだ。専門紙誌は、確かに5大紙などに比べれば部数は少ない。しかしその発信する企業にマッチした、その広報素材(ニュース)に合致した読者に情報が届く。業界関係者でかつその担当部門、担当者にまで的を絞って情報が届くのだ。或いは特殊な趣向の持ち主、ニッチな分野への情報発信ツールが専門紙誌であり、それが専門紙誌の役割だ。専門紙誌とのリレーション構築は、最重要課題の1つであろう。

また専門紙誌の記者は、マクロ感を得るために大手紙誌を読んでいる。逆に大手紙誌記者は、自身の担当する専門情報を得るために、各分野の専門紙誌を読んでいる。つまり専門紙誌へ効果的な記事を出していくことは、大手紙誌の担当記者にも記事という体裁で情報発信することができる訳だ。

安易に部数だけで媒体にランクを付け対応を決める前に、それぞれの媒体特性をよく勉強する必要がある。その上で判断していかなければ、効果が出ないばかりか、知らないうちにリリースが送られてこない、邪険に対応されたなどの反感を持たれている場合もある。
今一度メディアリストを再確認しては如何だろうか。

広報53箇条 媒体特性をよく吟味せよ


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