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新商品や新サービスの発表を行う場合、ニュース性が乏しい、これではメディアが集まらないなどという壁にぶつかったことは誰しもあるだろう。通常の発表会なら未だしも、社運を賭けた案件の場合、メディアの参加獲得、報道獲得は広報担当としては必須要件だろう。
その際、よく使われる手法がタレントの起用である。ではこのタレントの起用は良いこと尽くめなのだろうか?

一般的な発表会で一番コストが掛るのは会場費であろう。しかも社内会議室で行う場合は、殆どコストが掛らない。しかしタレントを起用する場合、それなりの会場を用意せねばならず、またその会場費を超えるコストがタレントを起用することで発生する。しかし、普段見向きもされないメディアが会場に訪れ、報道してくれることも確かである。単に報道されることだけを考えれば、費用対効果などの視点から見ても効果は絶大であろう。

しかし報道される内容が意図通りとはなかなかいかないものだ。見出しや内容とも、その起用したタレントのことしか書かれていないケースも少なくない。最悪なのは、熱愛発覚などの場合だ。本人が該当しなくとも、同じ事務所というだけでそのコメントを使われることもある。タレントの人選には相当気を配る必要がありあそうだ。タレントの起用により報道量は格段に増すが、報道の質を問えば問題は少なくない。

タレントを起用するにしても、その商品やサービスの特性(ニュース性)をどう最大化するか、どう打ち出すのかを最優先に考えなければ一発ものの花火を打ち上げただけで終わってしまう。継続的に起用する、或いは波及的に展開していくなど様々な手法はあるだろうが、どれだけ費用が掛るのか、それに見合った効果があるのかの見極めは難しい。

新商品やサービスに比べてタレントのイメージは強い。それに負けないだけのインパクト、打ち出し方をまず考えることが必要なのではないだろうか。

広報56箇条 タレントの起用は安易に決めるなかれ


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