広報100箇条

広報実務にヒントとなるノウハウを紹介していきます。 広報力向上に少しでも寄与できれば幸いです。

社長取材

取材議事録の重要性

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取材と言えども、社長や役員、経営幹部の取材、また広報担当者による商品紹介などの個別レクチャーなどさまざまである。日々これらの取材対応する際、議事録は作成しているだろうか。議事録作成は非常に大変なもの。しかも自身のメモではなく、電子媒体として残そうとすると相当な負荷がかかる。しかし議事録には単に記録を残すという以外の効果もある。下記に3点挙げる。

まずは純粋に記録することでの効果だ。言った言わないの事後検証のためというのは次元の低い理由ではあるが、全くないケースではないため、あった方が望ましい。その上、記者がそれぞれどの様な点に興味を持っているのか、或いは理解度がどれくらいなのか、説明の仕方の検証などを純粋に把握する効果はある。

次にその記録の情報共有である。取材の場合、広報担当が立ち会えるのは基本的にひとりだ。その際、内容を他の担当者も把握できた方が望ましい。また広報担当が御一人の場合でもこの作業は必要である。それは後任者に対する引き継ぎという点だ。File名をルール付けし、サーバーに掘り込んでおくだけでも十分有効であろう。

最後の理由は勉強のためだ。広報マンは社内での情報通である。広範囲な事業部門と接し、横断的な人脈から情報収集している。しかし、社長や経営幹部は、また違った視点や情報ルートを持っている。初めて聞くことも少なくはない。また社長がどの様な説明をしたのか、どういう言葉遣いをするのか、好きなのかも担当者であれば知っておく必要があるだろう。社長メッセージのたたき台や編集などをすることもあるからだ。

議事録作成は、確かにしんどい。しかし大変貴重な情報が埋まっている。負荷対効果を再考の上、実施してみては如何だろうか。

広報54箇条 広報マンは議事録から学べ


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あなたは社長をどこまで知っていますか?

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あなたの会社の社長はどの様な方ですか?との問いに、あなたはどこまで語れるだろうか?別にストーカーになって土日まで追いまわして人となりを探る必要はないが、趣味などは最低限知っておく必要がある。ゴルフならハンディキャップ数も必要がある。なぜか?

一般的に企業のニュース性は、業態や業績、その広報案件自体もさることながら社長の手腕、キャラクターが寄与するところがある。取材をしてもらえるか否か、或いはその記事が出るか否か、記者会見の参加状況などに影響する。日頃から社長自身の広報も必要と言うことだ。

例えばある事業部門で発表案件がある場合、単に“行います”としか言わないのと、“社長肝入りの事業”として言うのとでは、説得力が違ってくる。社長の役職だけの経歴は、社長経歴書に書かれているから敢えて頭に入れる必要はないが、これまでどの様な担当や役割を担ってきたのかは頭に入れておくと良いだろう。

また“顔の見える経営”という視点も重要である。どんなに企業として良い情報を発信していても、誰が発信しているのか、誰が経営しているのかが解らなければ、なかなか思想や想いなどまでは理解されないし、また浸透しない。そのためには社長取材などを多く実施し、顔写真入りの記事を多く出していくことが重要である。その際、堅苦しい本業での話だけではなく、趣味や失敗談などのエピソードなどが掲載されれば、“人柄”という情報が発信でき、より身近に感じてもらうことができる。失敗は恥ではなく、それをどう乗り越えたかを聞きたいのだ。失敗して左遷されたでは面白くないが、社長になったということは、失敗は成功の元と言えるのだ。

一度時間を作って社長に取材をしてみるとか、夜お酒を共にしながらざっくばらんに人となりを聞いてみるのは如何だろうか?

広報39箇条 社長を徹底的に勉強すべし!

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